海とラグジュアリーが出会う場所──「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」で過ごす海辺の優雅なひととき

神奈川県横浜市西区、みなとみらいの先「ベイサイド」エリアにある横浜ベイコート倶楽部。
海に近く、水と光を大胆に取り込んだ建築デザイン。
ここは単なる宿泊施設ではなく、海とラグジュアリーが溶け合った別世界”
到着から出発まで、時間の流れが少しだけゆるく、少しだけ美しくなります。

今回は、私が実際に滞在して感じた魅力を、チェックインからチェックアウトまでの流れに沿ってご紹介します


1. 到着〜チェックイン:海風を伴ったワンシーンから始まる

みなとみらい駅または横浜駅からタクシーで10~15分。
ホテルの車寄せに到着すると、足元に張られたガラス床、海風が運ぶ塩の匂い、そして建物のガラスに反射する水面の輝き。
「ここに来た」という体験そのものがすでに非日常。

ロビーに入ると、天井の高い空間、水盤に反射する自然光、ガラス越しの海。
スタッフが迎えてくれ、ウェルカムドリンクを片手にチェックイン。
窓際のソファに座ってまず見るのは“海と空の間”。その瞬間に、心拍が少し下がっていくのを感じました。

ワンポイント:

  • 14時ちょうどくらいの到着がおすすめ。昼の光が水盤に映り込んで写真もきれいです。
  • スマホを“おやすみモード”にして、まずは「スマホを置く時間」を確保すると旅気分が上がります。

2. 客室:視界を海が占める、ラグジュアリーの余白

客室に入るとまず感じるのは“視界の開放感”。
窓が大きく、海と空、そして光が一枚の絵のように映っています。
家具の配置も窓を中心に設計されており、ベッドに横になっても、ソファに座っても、自然と海が目に入る。

インテリアは暖色系で統一されており、木目の質感、柔らかな照明、落ち着いた色調。
ラグジュアリーなのに“リラックス”できる空気があるのが特長です。
バスルームも広く、石とガラスを組み合わせたデザイン。窓から差し込む光の中で入るお風呂は、まさに“至福の浸かり心地”。

夜、バルコニーに出て、夜風と潮の香りを感じながらグラスを傾ける。
その時間が、旅のピークでした。


3. 温浴・スパ:水×光×空間がつくる非日常のリラクゼーション

ホテル内には快適なスパ&プール施設も完備。
水温・水質・環境すべてが整えられており、泳ぐというより“漂う”ような感覚。
天井や壁に大きな窓が配置されており、自然光が水面に反射して優雅な模様を描きます。

マッサージやエステのメニューも充実しており、海風とプールの水音のなかで施術を受けると、知覚が一段階落ち着くのを感じます。
特に、夜の時間帯は人が少なく、静寂が深まるのでおすすめ。

撮影ヒント:

  • プールエリアは水面に光が反射する時間帯(夕方〜黄昏時)がベスト。
  • スパラウンジでティーを飲みながら、フラッシュなし・自然光で撮ると柔らかな印象に。

4. ダイニング:海風を添えた「味」のラグジュアリー

夕食はホテル内レストランで。海を望む席に案内された瞬間、“音”までが変わります。
波の音、グラスの音、ソースをすくう音──そのひとつひとつに丁寧さを感じる時間。

料理は、地元食材+海鮮+創作要素をふんだんに使ったコース。
味わいも香りも記憶に残るものばかり。
例えば、前菜の魚介の皿は、海の香りをそのまま閉じ込めたようで、ひと口目で「ここに来てよかった」と思えるほど。

ワインペアリングもレベルが高く、ソムリエが料理の流れに沿って提案してくれます。
席から見える夜景と、味わう料理と、隣に置かれたグラスの泡──その三角関係が“特別な夕食”をつくります。


5. 朝の時間:光と静寂の中で“新しい自分”と出会う

翌朝、カーテンを開けると、まだ静まり返った海が広がっていました。
灰色が残る空と青みがかった海、そしてその上に差し込む光。
その瞬間、“ゆっくり生きる”という感覚が体に沁み込みます。

朝食は、和・洋どちらも選択可能。
洋食では、オムレツやフレッシュジュース、焼きたてクロワッサン。
和食では、焼き魚・出汁巻き・ご飯・味噌汁の王道構成。
海を眺めながらいただく一杯のコーヒーが、最高の“目覚まし”です。

テラス席に腰掛け、海を眺めながらモーニングコーヒー。
その10分間だけでも、「また頑張ろう」と思える気持ちになりました。


6. 朝の散策/周辺散策:静寂と都市景観のクロスオーバー

チェックアウト前のひとときに、ホテル周辺の散策もおすすめです。
徒歩数分で着く「臨港パーク」「汽車道」など、海辺の散策路が整備されており、
海と都市の景観が一体となるエリアです。

ベンチに腰掛けて海を眺めながら、スマホを外にして“風景に溶ける”時間を。
潮風を肌で感じるだけで、気持ちがもうひと段階ゆるみます。

好きな音楽をイヤホンで流すよりも、“海と風の音”だけを聴いたほうが心が軽くなる——そんな発見もありました。


7. まとめ:海が教えてくれる“上質なゆるさ”

横浜ベイコート倶楽部は、ラグジュアリーの中に“ゆるさ”を併せ持った稀有なリゾート。
建築・景色・サービス・食事、そのすべてが調和し、滞在そのものが記憶になります。

「忙しさを忘れて、ただ風と海と一緒にいる時間」──
それでも“快適”で、“洗練”されているというのがこのホテルの魅力です。

帰り道、駅に向かう途中に振り返ると、
海とホテルの灯りが静かに光っていました。
その景色を見て、「また来よう」と心に決めました。

“ラグジュアリーとは、特別なことをすることではなく、時間そのものを特別に感じること。”
この言葉が、ここでの滞在を最もよく表していると思います。