海と風と光が調和する──エクシブ鳴門で出会う“非日常の地平線”

 

徳島県鳴門市。
瀬戸内海と太平洋が出会うこの地に、天空の城のようにそびえるリゾートがある。
それが**「エクシブ鳴門」**。
鳴門海峡を望む丘の上に建ち、海と風、光が織りなす絶景を一望できる贅沢な空間です。

ここは、日常の速度をゆるめ、自然の鼓動に耳を傾けるための場所。
今回は、実際に宿泊して感じた“海の離宮”の魅力を、滞在の流れに沿って紹介します。


1. 到着──海を見下ろす坂道の先に現れる「白い離宮」

鳴門北ICから車で約5分。
海を見下ろす丘を登る途中で、突如現れる白い建物群──それがエクシブ鳴門。
青い空と白い外壁、そして遠くにきらめく海のコントラストに、思わず息をのむほど。

エントランスに車を寄せると、スタッフが笑顔で出迎えてくれます。
その一礼にこめられた静かな誇りが、このリゾートの品格を象徴しているよう。
ロビーに一歩足を踏み入れた瞬間から、海の香りと静けさに包まれます。


2. ロビーラウンジ──海を額縁にした建築美

ロビーラウンジの最大の魅力は、全面ガラス張りの大窓から望む瀬戸内海の絶景。
まるで一枚の絵画のように、刻々と色を変える海と空が広がっています。

照明は控えめで、自然光だけで十分な明るさ。
時間によって光の角度が変わり、朝は透明なブルー、午後は金色のグラデーション、夜は漆黒に星が浮かぶ。
同じ場所なのに、何度見ても飽きない“光の舞台”です。

ティーラウンジでは鳴門金時を使ったスイーツや徳島産の柑橘ティーが楽しめます。
チェックインを終えたら、まずここで深呼吸──それだけで旅の疲れがほどけていくのを感じます。


3. 客室──海と空に包まれる、静寂のプライベート空間

客室の扉を開けた瞬間、目の前いっぱいに広がるのは“青の世界”
窓の外はどこまでも続く瀬戸内の海と空。
特にオーシャンスイートタイプの部屋は、窓から見える景色が額縁に収まったようで、
何も飾らなくても完璧な“風景のアート”になっています。

内装は白とベージュを基調とした上品なデザイン。
木目の家具と間接照明が落ち着きを生み、波の音を聴きながら過ごす時間はまさに「静寂の贅沢」。

夜はカーテンを開けたまま眠るのがおすすめ。
月光に照らされた海がゆらめき、まるで空に浮かんでいるような夢心地に包まれます。


4. 温泉&スパ──海と一体になる“天空の湯”

エクシブ鳴門の温泉は、丘の高台から海を見下ろす位置にあり、
まるで“空と海の境界に浮かぶ湯船”のよう。

露天風呂に身を沈めると、潮風が頬をなで、湯面が光を反射してキラキラと輝く。
視界いっぱいに広がる海と空が、自分だけの世界をつくり出します。

泉質は塩化物泉で、肌にやわらかく、湯上がりはしっとり。
身体が芯から温まる感覚が続き、風に吹かれても冷えを感じません。

湯上がりラウンジでは、瀬戸内の海を眺めながら冷たい柚子ドリンクを。
その爽やかさが、旅の幸福感をさらに高めてくれます。


5. ダイニング──海の幸と地の恵みを“鳴門の芸術”に

夕食は、和食・フレンチ・鉄板焼きの中から選べます。
特におすすめは、和食レストラン「海幸(うみさち)」。

ここでは、鳴門鯛や阿波牛、鳴門わかめなど、地元の恵みを活かした繊細な懐石が楽しめます。
前菜からデザートまで、すべての皿が“鳴門の海”をテーマに構成されており、
器や彩りにも土地の香りを感じます。

一方、フレンチではオリーブ牛や瀬戸内産オマール海老を使ったコースが人気。
ワインとのペアリングも素晴らしく、ソムリエの説明を聞きながら味わう時間はまるで舞台のよう。

おすすめペアリング

  • 鳴門鯛 × シャルドネ(徳島産白ワイン)
  • 阿波牛 × カベルネ・ソーヴィニヨン(香川ワイナリー)

6. 朝の時間──水平線が黄金に染まる“特別な朝”

早朝、カーテンを開けると、東の空がゆっくりと金色に染まっていく。
この時間帯のエクシブ鳴門は、まるで世界に自分ひとりだけが残されたような静けさ。

朝食は洋食・和食いずれも充実。
洋食ブッフェでは、焼きたてのパンと鳴門金時ポタージュが人気。
和定食では、炊き立てのご飯と焼き魚、地元野菜の小鉢が心を落ち着かせてくれます。

朝のラウンジでコーヒーを飲みながら、
海風を頬に受ける──それだけで「今日を頑張れる」と思えるほどの清々しさです。


7. 周辺散策──鳴門の自然と芸術に触れる

チェックアウト後は、ホテルから車で10分ほどの鳴門公園大鳴門橋へ。
展望台から見下ろす鳴門の渦潮はまさに圧巻。
自然の力強さと海のエネルギーを肌で感じることができます。

また、近隣の大塚国際美術館も必見。
システィーナ礼拝堂を原寸大で再現した空間は、まるでヨーロッパに瞬間移動したかのような迫力。
エクシブ鳴門の“芸術的な滞在”と見事に響き合います。


8. まとめ──風と光が教えてくれる“静かな贅沢”

エクシブ鳴門は、ただ海を眺めるだけのリゾートではありません。
ここでは、風が語り、光が演出し、時間がゆっくりと形を変える
その全てを五感で感じる“体験型の静けさ”が待っています。

建築の美、料理の深み、温泉のぬくもり──
それらが一体となって生まれる“癒しの交響曲”。

日常のスピードを一度止めて、海と同じリズムで呼吸する。
そんな時間を求める方に、エクシブ鳴門はまさに理想の場所です。