金泉の輝きと離宮の気品──エクシブ有馬離宮で過ごす“癒しの王朝時間”

キャプション:六甲の山々に抱かれた白亜の建築。光と緑が溶け合う有馬離宮の全景。

兵庫県・神戸市北区、有馬温泉。
日本三古湯のひとつとして知られるこの温泉郷の高台に、エクシブ有馬離宮は静かに佇んでいます。
「離宮」という名にふさわしく、建築・食・温泉・サービスのすべてが“王朝の品格”でまとめられた至高のリゾート。
ここで過ごす一泊は、日常を洗い流し、心と体をまるごと再生してくれるような時間です。


1. 到着──山の静けさと香りが迎える瞬間


キャプション:車寄せに足を踏み入れた瞬間から非日常。空気の密度が変わるのを感じる。

神戸の街から車で約40分。
六甲の山道を登るにつれ、空気が少しずつ澄みわたっていきます。
エントランスに到着すると、ゆるやかに流れる噴水の音、控えめに香るアロマ、
スタッフの凛とした所作──それらが一瞬で旅人の心を解きほぐします。

建物は重厚でありながらもモダン。
石とガラスを組み合わせた設計が、光と影を美しく映し出しています。
チェックインを待つ間に、ロビーの大窓から見える山の稜線を眺めれば、
「ここからの時間は特別だ」と自然に思えてきます。


2. ロビーラウンジ──王朝の静寂を感じる空間


キャプション:クラシックなシャンデリアがきらめく吹き抜け。上質な静けさに包まれる。

ロビーはまるでヨーロッパの宮殿を思わせるような気品。
高い天井、磨かれた大理石の床、壁一面のアートピース──
それらが過剰にならず、どこか控えめな“和の節度”を保っているのがエクシブ有馬離宮の美学です。

ソファに腰掛けると、窓の向こうに広がる六甲の森。
季節によって緑・紅葉・雪景色と変わり、
どの時期に訪れても違った感動を与えてくれます。

ウェルカムティーを飲みながら深呼吸をひとつ。
都会では味わえない“空気の重み”を感じる瞬間です。


3. 客室──和とモダンが融合した“静の美”


キャプション:窓の外は山の緑。照明と自然光のコントラストが心地よい。

客室の扉を開けると、柔らかな間接照明と木の香りが迎えてくれます。
ベッドルームとリビングがゆるやかに仕切られた設計で、
どの位置にいても自然光が入り、開放感に満ちています。

インテリアはダークブラウンとベージュを基調にした上品な和モダン。
床には柔らかなカーペット、壁には京都の西陣織を思わせる模様。
窓辺にはテーブルと椅子が置かれ、そこから見えるのは有馬の山々の緑。

夜は照明を落とし、窓を開けて風の音を聴きながらグラスを傾ける──
これこそ、エクシブ有馬離宮が提案する“大人の静寂”です。


4. 温泉──金泉の恵みと建築の美が溶け合う湯殿


キャプション:金泉特有の濃い琥珀色。まるで大地に抱かれるような湯。

有馬といえば、やはり“金泉”。
エクシブ有馬離宮の温泉は、源泉を引き込んだ天然の金泉を贅沢に使用しています。
その濃い琥珀色のお湯は鉄分と塩分を多く含み、肌にしっとりとまとわりつくような質感。
湯上がり後はポカポカと温かさが持続し、まるで身体の芯まで満たされるよう。

大浴場のデザインも圧巻です。
天井が高く、湯面に反射する光がまるで水鏡のように幻想的。
露天風呂からは山の稜線と星空が見え、夜には月明かりが湯面に揺れます。

おすすめ時間帯

  • 朝6時台:朝霧の中、金泉が白く煙る幻想的な雰囲気。
  • 夜22時以降:人が少なく、星空と湯の音だけが響く静寂の時間。

5. ダイニング──美と味の饗宴、五感で味わう神戸


キャプション:神戸牛と旬の魚介を贅沢に使ったコース。器と盛り付けにも芸術性が宿る。

夕食は、和・洋・中のレストランから選択可能。
特におすすめは、鉄板焼「雅」と日本料理「華暦」

鉄板焼では、シェフが目の前で焼き上げる神戸牛の香ばしい音と香りが食欲を誘います。
焼き加減はミディアムレアが絶妙。脂の甘みと旨みが口いっぱいに広がり、赤ワインとの相性は抜群です。

一方、和食では四季の食材を繊細に盛り込んだ懐石料理が楽しめます。
旬の山菜、明石の鯛、淡路の玉ねぎ──地元の恵みを最大限に活かした構成。
器も京都や丹波の名窯のものが使われており、まさに「五感で味わう美」。


6. 朝の時間──光が満ちる、目覚めの離宮


キャプション:朝の光が館内を包む。鳥の声とともに穏やかな一日が始まる。

朝はゆっくりとカーテンを開けて、山から差し込む光を感じてください。
霧が薄く漂い、鳥のさえずりが響く──まるで自然が奏でる目覚まし時計です。

朝食はブッフェまたは和定食から選択可能。
ブッフェでは地元の野菜を使ったサラダや焼き立てパンが人気。
和定食では、兵庫産コシヒカリ、出汁巻き玉子、湯豆腐など、体をやさしく目覚めさせてくれる構成です。

朝風呂をもう一度楽しむのもおすすめ。
朝日が差し込む露天風呂は、夜とは違う透明感があり、まさに“もう一度入る価値がある湯”です。


7. 散歩と周辺──有馬の街と自然に癒されて

チェックアウト後は、徒歩圏内の有馬温泉街へ。
風情ある石畳の坂道に、老舗の温泉饅頭店や竹細工の店が並びます。
湯けむりの立ちのぼる風景は、どこか懐かしく、心がほっと温まります。

おすすめは、金の湯・銀の湯をはしごして“湯巡り”を体験すること。
また、春は桜、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ごとの美しさが旅の思い出を彩ります。


8. まとめ──“贅沢”とは、静けさを味わうこと


キャプション:夕刻の金泉。灯りがともる瞬間、離宮の時間が静かに流れ出す。

エクシブ有馬離宮は、華やかさの中に深い静寂を持つリゾートです
ただ豪華なだけでなく、建築・温泉・食事・音・香り──すべてが“調和”しています。

風が木々を揺らし、湯気が金色に光り、遠くで虫の声が聞こえる。
それだけで満ち足りてしまう。
そんな“静かな幸福”を感じられる場所です。

日常のスピードを忘れ、心の呼吸を取り戻したい時。
エクシブ有馬離宮は、「癒しの離宮」という言葉の意味を思い出させてくれます。